八代市坂本町出身の地元写真家・東儀一郎氏(1917-2001)のご自宅に眠っていた昭和30〜40年代の坂本町全盛期の写真を残したく、私、豊田が中心となってデジタル化作業を行ってきました。
作業はまだ続いていますが、今回はその中間地点として展示をさせていただくことになりましたのでお知らせします。
【NOT PERMANENT BUT PERMANENT -東儀一郎が見た昭和の坂本-】
-------------永続することはない、しかし永久的な---------------
景観が変わっていく、失くしていくということは、そこにあったはずの人の営みの跡も消えてしまうようなきがした。
けれど、写真の中の人や町は、同じ息遣い、同じ時間が巡り続いていく。
◆2023年12月23日(sat)〜2024年2月25日(sun)
◆10:00〜20:00(火曜及び12/29-1/3休館)
◆入場無料
◆熊本市現代美術館 ギャラリーⅢ
<関連イベント>
ワークショップ「坂本の風景を語る・味わう」
2023年12月23日(sat)14:00〜15:00
東儀一郎さんの作品や坂本町の風景について語ります。
出演:豊田有希、溝口隼平(Rebornリバーガイド)
場所:アートラボマーケット(現代美術館内ミュージアムショップ横)
定員:20名
参加費無料・要予約(坂本町のおいしいもの付)
問い合わせ:096-278-7500、又は豊田まで
いつも撮影の時も、そして今回この活動を進める中でも…自分から思い立って動き、進めてはいるものの、逆に教わること、学ばせてもらうことばかり。今回もやっぱり学ぶことしかなく、続ける中でまだまだ自分自身が経験し、思考を重ね、研鑽を積んでいかなくてはと思うことばかりでした。
そして、この活動を始めたきっかけは、2020年7月豪雨の際に立ち上げたREBORNプロジェクトから、東儀一郎氏のご子息へつながり、自宅に眠っているネガを提供できるとの連絡をいただいたことが始りでした。
無謀とは思いつつも、やっぱり写真がもったいない…2023年3月30日、坂本町の嵩上げ対象の商業施設などが営業終了になるとのこと知り、街へ向かい、今から変わっていくだろう目の前の風景に複雑になりつつ、何ができるわけでもない。だけど写真の中のかつての賑わい、活気に溢れていたことの町の様子の残った写真だけでもどうにか…と思い切りで始めたアーカイブ作成。
なかなか四苦八苦しながら、今も進めています。
今回は、写真の中から坂本町の人や風景を中心に、被災したり、水害がきっかけで取り壊しになった家屋や学校の建具を利用して、展示を行います。
この展示はあくまでも中間地点。これからも手探りではありますが、少しずつ模索しながら進めていきたいと思いますので、今回の展示後もぜひ活動を見守ってくださいますと幸いに思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
2023年11月29日 豊田有希
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