先週2月9日発売の週刊金曜日に、現在展示が開催されている
「NOT PERMANENT BUT PERMANENT -東儀一郎が見た昭和の坂本」
を6ページに渡って掲載していただきました。
展示チラシのイメージから始まり、展示のイメージでラフを作成しました。
今回は、前回に比べ文字数も多く、初稿から誤字脱字のチェックはもちろんですが、校閲も入ってくださり、改めて内容の事実確認や読んでほしい部分での改行、文字幅などとにかく細かい修正痕を見て、嬉しくもあり今回も非常に勉強になりました。
熊本市現代美術館・ギャラリー3での展示は今月2月25日(日)まで。
展示イメージで作成はしていますが、枚数や空間でのまた違った印象になると思うので、
お近くへお越しの際はぜひ、お立ち寄りくださると嬉しく思います。
ちょっとセレクト小話。
最後のページの濁り救いの写真。デジタル化を始めた当初から目に留まり気になるカットでした。
きっと東さんはこれを撮りたくて試行錯誤したんだろうというのがわかるほど、何枚も何枚も撮ってありましたが、あまりに構図の絵的な決まり具合に私も好きだけども…と最後まで選ぶかどうか決めかねていました。
しかし最後に、他の写真も聞き取りでわからないものを広報さかもと、坂本村史などで調べていると、広報さかもと1964年にこのカットの掲載あり、寄稿文の
「川底の岩をごろごろと動かす梅雨出水。どうぞ平穏な梅雨でありますように」と儀一郎氏が添えたその言葉を読んだ時、言葉にしづらいですがふと思うことがあり、活動から坂本町への言葉でもあるような気がして、展示も掲載も最後の言葉としてセレクト、配置したのでした。
水害が元で始まり、前進して今のアーカイブ活動になりましたが、毎年梅雨の時期は同じことを思いながら活動も続いていくのだろうと思います。
展示以降も、ゆっくりしたペースではあると思いますが、何かしら考えて活動していければと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
2024年2月12日 豊田有希
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